2009.01.04 Sunday
リベンジ、高御位山! 【2009.04.12】
播磨富士とも呼ばれる高御位山(たかみくらやま:304m)。低山だが岩場がいたるところにあるワイルドなコースが多く、実は4年前には二日酔いに加えて初夏を思わせる暑さにバテてしまい途中断念した山。私にとって岩場嫌いのきっかけとなった因縁のある山に再挑戦することにしたのだ。
2009年4月12日(日)、8:36の姫路行き新快速に乗車すると久しぶりの山だというEさんと合流。加古川で乗り換えて曽根に到着したのが9:32。駅でWCを済ませるとすぐにスタート。駅を出て東(右)へと歩き、突き当たりのT字路を左折。国道2号の陸橋を渡ったすぐ先の民家を右折したところに分かり辛いが細い山道がある。
いよいよリベンジの始まりだ、9:45。一瞬、心が引き締まった。
登り始めてすぐに正面に見覚えのある岩場が現れた。何度見ても壁のような感覚に襲われるのだが、ここを登るのである。GB(ガイドブック)の『滑りにくい岩』というのを信じて登り始めた。確かに靴が岩をしっかりと捉えて信じがたい急斜面を分けなく登れるのである。岩に対する拒否反応が現れないことを祈りつつ一気に岩をクリアした。
直登の急坂を進んでさらに2度目の岩も登りきると潅木の中の尾根道を進んだ。時折、正面から右方向にこれから歩く鷹ノ巣山から高御位山の連山が見渡せた。前回と同様、今日も初夏のような暑い日差しが照り付けていた。
やがて潅木の中の小さな岩場からその先の急坂を登った岩場で小休止。日差しの割に霞みが濃くて、背後に見えるはずの瀬戸内の青い海はグレーに覆われていた。ここまで私の体調は快調だったが、逆にEさんの方が暑さに参っている様子だった。
一息入れたところでスタート。潅木の尾根道を進んでいくと、進行方向にこれから歩く細い山道が見えていた。2度ほどアップダウンを繰り返すと、さらに鷹ノ巣山や高御位山が接近していた。
正面には見覚えのある巨大な岩場も見えていた。
鹿島神社への分岐を過ぎると、巨大な岩場下にある展望台へとやってきた、10:50。暑さでかなり疲労度が上がっていたので、冷凍パインを取り出した。朝保冷バックに入れたときはキンキンに凍っていたのだが、この暑さで完全に解凍していた。それでも冷たさは満点で、十分疲労回復に役立ってくれた。
10:57、いよいよ長さ200m、高度差150mの巨大岩場に挑戦だ。何人かのハイカーがアリのように登っていく姿が見て取れた。滑りそうな不安、滑落したらという恐怖感からへっぴり腰で四苦八苦の末に登り、一挙に体力を消耗してしまったという前回の苦い記憶が蘇ってきた。
とにかく「滑らないから安心して!」と言い聞かせ、下を見ないで岩を登ることに専念した。つかむことに頼らず急坂の岩を着実に登っていくと10分ほどで岩場を登り切った。前回とは比較にならないほど一気に登った感じだった。
振り返ると確かにすごい急坂の岩場が見下ろせた。
鉄塔の先には前回にはなかった大きな反射板が設置されていた。360度のパノラマも今回は眺める余裕があった。
進行方向には何人かのハイカーが次の山へと急坂を登っているのが見えていた。
数分の小休止を終えると一旦下り、また急坂を登り返したところが鷹ノ巣山の山頂だ、11:48。
左手の下からはクレー射撃の練習場があるのか、しきりとライフルの弾ける音が周囲に轟いていた。小さく下って登り返すと尾根道の先に最後の山、高御位山が見えてきた。ここから岩場下りだが慎重に足を運んだ。山道が平坦となったところが、前回に続行断念したところだ。今回はまだ十分に体力が温存されていた。
歩きやすい尾根道がしばらく続いた。 高御位山がかなり接近してきたところから少し下ってまた岩場を登り、平坦地から最後の急坂に取り付いた。珍しくEさんの息がかなり上がっているように思えた。この急坂を登りきったところが高御位山山頂だった、12:26。ここにも大きな反射板が設置されていた。
岩場の山頂は広く、まだ新しそうな石碑の塔もあり、多くのハイカーがそこここで昼食をとっていた。我々も平坦な場所を見つけて荷を降ろした。
とりあえず缶ビールで乾杯したものの、下山にも岩場があるということで飲むことはそこそこに食べることに専念。持参した湯沸しセットでのコーヒーもこの暑さでは作る気にもなれなかった。いつものゆっくりとした昼食タイムとは違って、食べ終えるとすぐに荷造りを始めた、13:00。
先へと進むと、なんと真新しいトイレがあった。その先には小さな本殿の高御位神社があり、周辺にはベンチも多くさらに多くのハイカーたちが昼食をとっていた。2人は顔を見合わせて、「こっちで休めばよかったネ…」 と苦笑しあった。
13:15、いよいよ下山だ。 整備された石段を下り始めるとすぐに大きく平坦な岩場へとやってきた。岩の中央には白いペンキで2方向への矢印があった。
ここは直進して北山方面へと進んだ。
そこからいきなり急坂の岩場下りが始まった。岩場の恐怖感もなく、慎重にではあるがほぼ直線的に急坂を下った。滑ることはなかった。一旦は尾根道を緩く下るのだが、急坂の岩場下りはさらに2度もあった。
やがて急坂岩場の登りが現れた。ゆっくり登っていった。 背後には高御位山の山頂とさっき下ってきた岩場のルートがよく見えていた。登りきって平坦道を進んでいくと鉄塔へとやってきた、14:03。北山分岐だ。鉄塔下を直進していくと小さなアンテナを通過。
さらに進んでいくとまた分岐へとやってきた。 ここは左へと進んだ。しばらく進むと次の下りの手前にある「太閤岩」へとやってきた。ここで小休止。山頂からの途中で東方向の連山から白い煙が見えていたのだが、ここにきてもまだ煙は立ち上っていた。「加古川で山火事」という早朝のニュースを思い出した。
ここからさらに下って少し登り返した後、一気に下って、桜の咲く辻の集落へと降りてきた、14:46。
山道の終わりである。近くで花見をしているグループがいた。我々は石段に腰掛けて残っていた缶ビールを分け合って、高御位山縦走路制覇を祝った。
靴紐を緩めると、南へと舗装道を歩き始めた。だらだらと歩いて2号線を左折。2つ目の交差点を右折するとJR宝殿駅へとやってきた、15:23。舗装道歩きもかなり疲れた。
大阪の居酒屋で改めて無事制覇の祝杯をあげたとき、GBでは★1つ(楽チンコース)となっていた今日のコースにEさん曰く、「あれは★3つやで!」。これには同感だった。
それにしても、本当に岩場嫌いはは解消したのかなぁ…。(^_^;)
2009年4月12日(日)、8:36の姫路行き新快速に乗車すると久しぶりの山だというEさんと合流。加古川で乗り換えて曽根に到着したのが9:32。駅でWCを済ませるとすぐにスタート。駅を出て東(右)へと歩き、突き当たりのT字路を左折。国道2号の陸橋を渡ったすぐ先の民家を右折したところに分かり辛いが細い山道がある。
いよいよリベンジの始まりだ、9:45。一瞬、心が引き締まった。
登り始めてすぐに正面に見覚えのある岩場が現れた。何度見ても壁のような感覚に襲われるのだが、ここを登るのである。GB(ガイドブック)の『滑りにくい岩』というのを信じて登り始めた。確かに靴が岩をしっかりと捉えて信じがたい急斜面を分けなく登れるのである。岩に対する拒否反応が現れないことを祈りつつ一気に岩をクリアした。
直登の急坂を進んでさらに2度目の岩も登りきると潅木の中の尾根道を進んだ。時折、正面から右方向にこれから歩く鷹ノ巣山から高御位山の連山が見渡せた。前回と同様、今日も初夏のような暑い日差しが照り付けていた。
やがて潅木の中の小さな岩場からその先の急坂を登った岩場で小休止。日差しの割に霞みが濃くて、背後に見えるはずの瀬戸内の青い海はグレーに覆われていた。ここまで私の体調は快調だったが、逆にEさんの方が暑さに参っている様子だった。
一息入れたところでスタート。潅木の尾根道を進んでいくと、進行方向にこれから歩く細い山道が見えていた。2度ほどアップダウンを繰り返すと、さらに鷹ノ巣山や高御位山が接近していた。
正面には見覚えのある巨大な岩場も見えていた。
鹿島神社への分岐を過ぎると、巨大な岩場下にある展望台へとやってきた、10:50。暑さでかなり疲労度が上がっていたので、冷凍パインを取り出した。朝保冷バックに入れたときはキンキンに凍っていたのだが、この暑さで完全に解凍していた。それでも冷たさは満点で、十分疲労回復に役立ってくれた。
10:57、いよいよ長さ200m、高度差150mの巨大岩場に挑戦だ。何人かのハイカーがアリのように登っていく姿が見て取れた。滑りそうな不安、滑落したらという恐怖感からへっぴり腰で四苦八苦の末に登り、一挙に体力を消耗してしまったという前回の苦い記憶が蘇ってきた。
とにかく「滑らないから安心して!」と言い聞かせ、下を見ないで岩を登ることに専念した。つかむことに頼らず急坂の岩を着実に登っていくと10分ほどで岩場を登り切った。前回とは比較にならないほど一気に登った感じだった。
振り返ると確かにすごい急坂の岩場が見下ろせた。
鉄塔の先には前回にはなかった大きな反射板が設置されていた。360度のパノラマも今回は眺める余裕があった。
進行方向には何人かのハイカーが次の山へと急坂を登っているのが見えていた。
数分の小休止を終えると一旦下り、また急坂を登り返したところが鷹ノ巣山の山頂だ、11:48。
左手の下からはクレー射撃の練習場があるのか、しきりとライフルの弾ける音が周囲に轟いていた。小さく下って登り返すと尾根道の先に最後の山、高御位山が見えてきた。ここから岩場下りだが慎重に足を運んだ。山道が平坦となったところが、前回に続行断念したところだ。今回はまだ十分に体力が温存されていた。
歩きやすい尾根道がしばらく続いた。 高御位山がかなり接近してきたところから少し下ってまた岩場を登り、平坦地から最後の急坂に取り付いた。珍しくEさんの息がかなり上がっているように思えた。この急坂を登りきったところが高御位山山頂だった、12:26。ここにも大きな反射板が設置されていた。
岩場の山頂は広く、まだ新しそうな石碑の塔もあり、多くのハイカーがそこここで昼食をとっていた。我々も平坦な場所を見つけて荷を降ろした。
とりあえず缶ビールで乾杯したものの、下山にも岩場があるということで飲むことはそこそこに食べることに専念。持参した湯沸しセットでのコーヒーもこの暑さでは作る気にもなれなかった。いつものゆっくりとした昼食タイムとは違って、食べ終えるとすぐに荷造りを始めた、13:00。
先へと進むと、なんと真新しいトイレがあった。その先には小さな本殿の高御位神社があり、周辺にはベンチも多くさらに多くのハイカーたちが昼食をとっていた。2人は顔を見合わせて、「こっちで休めばよかったネ…」 と苦笑しあった。
13:15、いよいよ下山だ。 整備された石段を下り始めるとすぐに大きく平坦な岩場へとやってきた。岩の中央には白いペンキで2方向への矢印があった。
ここは直進して北山方面へと進んだ。
そこからいきなり急坂の岩場下りが始まった。岩場の恐怖感もなく、慎重にではあるがほぼ直線的に急坂を下った。滑ることはなかった。一旦は尾根道を緩く下るのだが、急坂の岩場下りはさらに2度もあった。
やがて急坂岩場の登りが現れた。ゆっくり登っていった。 背後には高御位山の山頂とさっき下ってきた岩場のルートがよく見えていた。登りきって平坦道を進んでいくと鉄塔へとやってきた、14:03。北山分岐だ。鉄塔下を直進していくと小さなアンテナを通過。
さらに進んでいくとまた分岐へとやってきた。 ここは左へと進んだ。しばらく進むと次の下りの手前にある「太閤岩」へとやってきた。ここで小休止。山頂からの途中で東方向の連山から白い煙が見えていたのだが、ここにきてもまだ煙は立ち上っていた。「加古川で山火事」という早朝のニュースを思い出した。
ここからさらに下って少し登り返した後、一気に下って、桜の咲く辻の集落へと降りてきた、14:46。
山道の終わりである。近くで花見をしているグループがいた。我々は石段に腰掛けて残っていた缶ビールを分け合って、高御位山縦走路制覇を祝った。
靴紐を緩めると、南へと舗装道を歩き始めた。だらだらと歩いて2号線を左折。2つ目の交差点を右折するとJR宝殿駅へとやってきた、15:23。舗装道歩きもかなり疲れた。
大阪の居酒屋で改めて無事制覇の祝杯をあげたとき、GBでは★1つ(楽チンコース)となっていた今日のコースにEさん曰く、「あれは★3つやで!」。これには同感だった。
それにしても、本当に岩場嫌いはは解消したのかなぁ…。(^_^;)