Sally's High Tension

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ショック…
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    なんやいろんなことに遭遇してるサリーやけど、以前住んでいたマンションでもショッキングな事件が起こったんよ。

    そのマンションに入居するとき、同じマンションに住んでいるという不動産屋の男性が、サンプルとして自分の部屋を見せてくれたんよ。当時30代半ばの男性で、部屋もなかなか小奇麗にしてあって、そこに住むことにしたんよ。そのマンションは駅に近いところで、夜中にはときどき酔っ払いが大声を出して騒いでたけど、結構静かな環境やった。

    彼とは特に付き合いはなかったけど、奥さん連中は何かとお喋りしてはったみたいやった。サリーの部屋は入口の真上にあったから人の出入りする気配がよぉ分かるんや。彼がよぉ夜中に酔っ払って帰ってきてたんやけど、たぶん相当ストレスが溜まってたんやろなぁ、って思ってた。

    ある夜、時間は深夜の0時を過ぎてた。サリーはいつものよぉにほろ酔い状態でウトウトしかけてたら、女性らしき人の足音がマンションに入ってくるんや。っていうてもよくある光景?やから、特に気にも止めんかったんよ。その足音は階段を上がっていって、しばらく静寂が続いた、と思ったら、
    「キャーーーー!!!」って、正に絹を裂くよぉな女性の悲鳴。

    何事かと思って飛び起きたんよ。そのあと、泣き叫びながら階段を駆け下りてくる足音。前の道路に出て意味不明のわめき声。彼の奥さんやった。サリーは、わが奥さんに様子をみてくるよぉに言うたんや。彼の奥さん曰く、
    「主人が自殺してる…」 やて…。

    やがて救急車が来て、パトカーが来て、物々しい騒動になっていったんや。既に死んでるみたいやったから、救急車は空のまま帰っていって、警察による現場検証が始まってた。

    少し落ち着いた彼の奥さんの話では、家に入ると中は真っ暗で、明かりをつけると主人がドアノブにネクタイをかけて首を吊ってたんやて。なんとかというロック歌手の自殺と同じ方法や。特に自殺の動機は分からんかったらしい。

    49日の法要が終ると奥さんはマンションを引越しはったんやけど、ときどき近所の飲み屋で奥さんと会うことがあったんよ。あのときのショックも癒えたみたいで、元気そうにしてはった。っていうより、前より派手になってた。聞くところによると、保険の外交員をしてはった奥さんやったから、かなりの保険金が入ったみたい。

    毎晩飲み屋に現れてはったみたいやったけど、なんとも複雑な気持ちやった。
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