Sally's High Tension

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懺悔…
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    むかし、T町に住んでた頃のこと。そこは夜は人通りが少ない住宅地やった。歩いて数分の所に酒屋があって、お店の前には、酒類・飲料水・タバコの自販機と公衆電話がおいてあったんや。サリーは、いつもそこを利用してたんよ。その頃は、まだ深夜でも自販機でアルコールやタバコが販売されてたんや。

    ある深夜、タバコが切れたんでそこの酒屋にいったんよ。人通りはまったくなかった。自販機の近くまでくると、若い男性が自転車にまたがったままの恰好で、公衆電話で話し込んではったんやけど、気にせず横を通り過ぎてタバコの自販機の前に立ったんや。

    100円玉3枚入れてマイルドセブンのボタンを押したんやけど、つり銭の金額表示がけったいな文字に化けてて、つり銭変換ボタンを押してもつり銭が出てきよらんのや。自販機をどつきながら、
    『こら、えらい損やがな…』

    そんなことを考えてたら、自販機がゥウ〜ンってけったいな音を出しとるんや。すると2個目のマイルドセブンが出てきよったんや。ゥウ〜ンって音は止まらんかった。

    なんと3個目が出てきよった。ゥウ〜ン、コトン。4個目も…。5個目…。6個目…。なぁんか、パチンコでフィーバーしたみたいに、マイルドセブンが次から次から出てきよるんや。

    サリーは、タバコが中で詰まったら機械が壊れるって思って(?)出てくるタバコを一所懸命に取り出してたんやけど、手に持たれへんよぉになって、着てたTシャツの裾を持ち上げて、そん中に詰め込んだんよ。3〜40個は出たと思われるころ、やっと打ち止め、やのぉて終了、、、とにかく出尽くしたみたいで、自販機の音だけがゥイ〜ンってなってた。

    Tシャツでこさえた袋にはタバコが一杯になっとった。これはつり銭をよぉ出さんかった自販機が申し訳ないって思ってサリーにくれたんや。って勝ってに思い込んで帰ろぉと立ち上がったとき、電話してた兄ちゃんがじっとこっちを見とったんや。

    『ヤバッ! どぉしょ…』

    一杯あったタバコの中から、12〜3箱のタバコを掴んで電話の兄ちゃんの自転車の前カゴに入れ、
    「ぁはっ、機械、壊れてたみたいや。まぁ持って帰りぃ。」
    その兄ちゃんは、無言でサリーに小首をペコリとさげよった。
    『よしよし、これでお前も共犯者や。見てたこと言うなよ。』
    サリーの中にいてる悪魔の心が、そぉつぶやきよった。

    次の日の夜、サリーの奥様が言うてはった。
    「酒屋のおばちゃんが、『ゆうべ、タバコの自販機に悪さして壊しよった奴がおったんや。』って言うてはったで。」

    『それは違う! あれは最初から機械が壊れてたんや。』
    って思ったけど、弁解しに行くワケでもなし、そのまま濡れ衣?を着ることにしたんや。それにときどき、その自販機でつり銭を損したこともあったし…なんて、サリーの心の中の悪魔が正当化しよぉとしとった。

    もぉ時効とは言え、おばちゃん、ごめんなさい。
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