昨日に続いての山歩きは、久しぶりとなるマダムを誘っての箕面歩き。9月20日に4人組で歩いたコースを歩くことに。これは昨年マダムと歩いた逆コースでもある。箕面駅〜西江寺〜聖天展望台〜雲隣展望台(昼食)〜箕面大滝〜箕面駅。紅葉はかなり期待できるだろう。
2019.11.24(日)、前日に急遽用意したおでん鍋を詰めた少々重いリュックを背負って家を出た。阪急十三から石橋駅で乗り換え箕面駅へ。かなりの人出だった。
10:25、少々遅めの出発だ。大滝への参詣道でなく、右手の“四大字水利組合”の石碑のある水路を左折。何の集団なのかかなり高齢(多分私よりも上)の集団(7〜80人はいたかな?)を早足で追い抜く。追い越したところでペースを落とした。
西江寺へとやってきた、10:30。本堂左を通り抜け、舗装された遊歩道を緩く登り始めた。以前、マダムと下ってきた道だ。聖天展望台にやってくると、いったん車道に出てヘアピンカーブの先の山道へと入った、10:45。一人の高齢のハイカーが前を歩いている。
山道を抜けると「風の杜」の駐車場に出てくる、10:55。ここのモミジも鮮やかだった。
少し先にある分岐を左側に入ると幅広の車道を長く登っていく。さっきのハイカーが前を歩いている。車道を離れて左へ入る山道にやってきた。
入口にロープが張られ、「伐採作業中につき 通行止」の紙が吊るしてあった。今日は日曜で作業はないと思われるし、前を歩いていた人もここを登って行ったので、ロープを潜って後を追った、11:20。
急坂がしばらく続いて、マダムの小休止要請。少し休んで先へと進むと尾根歩きに変わった。あとは楽だろうなと思っていると、左の山奥から何かの叫び声が聞こえてきた。鳥ではないとすると…、「猿の声やで」とマダムに。
その数分後、マダムが、「怖い…、猿がいてる…」と悲壮な声。ふと前を見ると左手の切り株に腰を下ろしてこっちを見ている真っ赤な顔をした猿がいた。一瞬、足が止まったが、慎重に横を通り過ぎていく。マダムも恐る恐るついてくる。
(さすがにカメラも、通過してから…)
T字の分岐にやってきた、11:37。右の「こもれび展望所」へは行かず、左の「雲隣展望台」を目指した。猿の声が次第に大きくなってくる、と思っていると異臭も強くなってきた。獣臭である。
「また猿や!」と怯えるマダム。見ると山道のすぐ左に猿の集団が。一際大きな猿が微動だにせず座ってこちらを伺っている。その周囲を急遽現れた人間に怯えた様に移動する猿たち。木の上からも2匹の猿が急いで降りてきて、私たちを避けるように移動する。まるでジャングルの中を歩いているような気分だ。
その先の山道でも右から左から猿が現れては、遠巻きにこちらを警戒している。
ようやく、舗装道に降りてきた。獣臭も納まったが、まだ近くで猿の声がけたたましく聞こえていた、11:42。
左下の道路整備の場所には作業員は一人もいなかった。少し先の左手駐車場(今は木材の仮置き場)から山道に入ろうとしたがここにもロープが張られていた、11:46。
数分歩くと雲隣展望台に到着、11:50。展望台は無人だった。下のコンクリート造りのベンチテーブルに近づいたが、何かが変だった。ここにも異臭が充満していた。テーブルの上まで糞が撒き散らかっていたのだ。展望台の上もそこら中が糞で覆われていた。それにも増して異臭には堪らず、とても昼食を摂れるような場所ではなかった。
背後の小高いところにもベンチテーブルがあったので行ってみると、異臭はなく糞も気になるところはなかったので、とりあえずここで荷を下ろした、11:55。
一旦は取り出したおでん鍋の道具類も、猿の叫び声が聞こえる中でとても火器を使っておでんを作る気にはなれず、火のいらない食材だけをテーブルに出して、木の陰からいきなり飛び出してはこないだろうかという不安の中、空腹を補うことにした。
少ない食材を胃袋に詰め込むとそそくさと下山準備をし、出発、12:15。展望台すぐ横の山道を下り始めた。猿の気配はもうなかった。またロープを潜って車道まで降りると、とりあえず一安心、12:30。
「どうせ通行止めにするんなら、『猿に注意』ぐらい書いておけばいいのに!」と、不満たらたらのマダム。
左のトンネルを潜り大滝まで一気に下ると、周囲は紅葉狩りの観光客で超満員。半分以上は外国人だろう。
混雑にもイライラ気味で駅を目指して歩き続け、ようやく箕面駅に到着、13:30。家の近所まで帰ってくると、中途半端な昼食を補うためお好み焼き店で無事下山の祝杯をあげました。
それにしても、怖かったです…。